里山の四季 日々の散歩路で見つけた自然を紹介  芸術的だったり、人を魅了するインパクトのある写真は撮れないけど。身近な生き物たちとの出会いを楽しんでいます。

トゲミノキツネノボタン 棘実の狐の牡丹


トゲミノキツネノボタン キンポウゲ科キンポウゲ属 越年草

ウマノアシガタ(キンポウゲ科)の観察をしていて
なんとなく違和感のある花をみつけました。
黄色の5弁花は遠目にはそっくりなのですが

ウマノアシガタが草原に点在するように生えるのに
それは、マットを敷いたように平らに群生しているのでした。

まさか!
ここまで侵入してきたのか・・・
外来種のトゲミノキツネノボタンです。


 2019.4
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光沢のある花弁はラナンキュラス(キンポウゲ属)の特徴。
クチクラ層、表皮細胞、デンプン層の三層構造になっていて
それが光をよく反射するのだそうです。
光はポリネーター(昆虫)にとって強い信号となるとのこと。

クチクラは英語でキューティクル、シャンプーのCMで
よく聞く単語でした。


5弁花が普通ですが6弁花、7弁花も混じっています。
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ガクが反り返っているのがウマノアシガタと違うところです。
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花粉が散らばって、雌しべの花柱も熟しています。
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未熟な果実ですが棘らしいものが見えます。
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果実は集合果、棘がだんだん顕著になってきました。
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根生葉と下部の葉には長い葉柄があります。

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茎は基部からまばらに分岐斜上

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桜の木の下です。

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いつもじめっとしている場所に群生します。
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by kaya2018 | 2019-04-15 08:52 | 草花