里山の四季 日々の散歩路で見つけた自然を紹介  芸術的だったり、人を魅了するインパクトのある写真は撮れないけど。身近な生き物たちとの出会いを楽しんでいます。

アカハナワラビ 赤花蕨



フユノハナワラビやオオハナワラビ同様
秋に芽生え、晩秋に胞子を散布
初夏に姿を消す「冬緑性」のシダ植物です。

アカハナワラビも初めは緑色でしたが
12月23日、褐色に紅葉胞子葉が枯れて倒れていたのを確認しました。
 
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葉の全体はフユノハナワラビに似ているようですが
鋸歯がギザギザでオオハナワラビにも似ています。

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落ち葉のなかにあると保護色みたいに見分けがつかなくなります。

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葉の裏側まで褐色になります。
フユノハナワラビも赤く色づくことはありますが裏側までは褐色にはなりません。

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胞子を飛散すると胞子葉は枯れて倒れます。

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胞子葉の茎は無毛となっています。



オオハナワラビとの比較
アカハナワラビ 赤花蕨_e0398208_15091794.jpgオオハナワラビの胞子葉が
いつまでもしっかり立っているのと区別できます。
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茎に毛が生えています。




1ヶ月前のアカハナワラビです。

2019.11.20
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葉はまだ緑色です。
胞子葉もしっかり立っています。

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なんとなくかすり状に白っぽく見えます。
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千葉県レッドデーターブックBランク(重要保護植物)に記載されています。
冬期、褐色に色づきますが春には、また緑色にもどります。

なにげない散歩道に
オオハナワラビに混じって一株だけ生えていました。
地味ですがうれしい発見です。




by kaya2018 | 2020-01-05 08:23 | シダ